外で飲む

 

外で、というのはどこかの店でということではない。屋外で、ということ。

キャンプなんかはまさにそれだし、私の場合、自宅でもそれをやっている。

うちは古びたというかボロいマンションだけど、ベランダだけはそこそこ広い。

だから雨さえ降っていなければそれこそ毎日でもベランダで外飲みができるんです。

 

 

例えばビールを飲む、ゴキュゴキュと飲んだあとフゥと空を見上げる。季節や時間によって様々な姿の空を見上げる。

秋の北海道キャンプでは、淡く薄い北国の青空から散り残った紅葉がカサカサと降ってくる。

冬のベランダでは午後の三日月が東京のビルの隙間の空に浮かんでいる。

 

 

毎日いつの間にか生じ、蓄積している屈折 沈殿、滓が、スゥッと空にかえっていくのがわかる。この感覚が外呑みの醍醐味かな。

お酒は密閉された空間で飲むより、空気の動いている場所で飲むほうが断然美味しい。

そういえば昔、ウィスキーの広告を作ったとき、「窓をあけて飲んでください」という提案をしたなあ。

誰もが外飲みができるベランダを持つわけでもないし、しょっちゅうキャンプに出かけられるわけでもない。でも、せめて締め切った窓を開けて戸外の新鮮な空気を室内に取り入れて、「生きた空気」の中でお酒を飲んでください、という極めて具体的な飲み方の提案でした。特にウイスキーみたいな強い酒はそうやって少量を楽しむほうが幸せになれるような気がします。これオススメです。

 

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